婦人科

婦人科(総合美容センター)

特徴・特色

自分自身の体のことだから、一番気になるけれどなかなか足が向きにくい
… そんな今までの婦人科のイメージを一新したく、当科ではプライバシーに配慮した診察室で、周りや時間を気にすることなく患者さまの納得のいく診療を心がけております。
婦人科はちょっと…、婦人科へ受診してもゆっくり話が出来ない…などといったお悩みがある方は是非ご相談下さい。
基本的に保険診療です。対象疾患は子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫、更年期障害、月経不順、月経前症候群など一般婦人科疾患や子宮がん検診です。
また当科は外来診療だけですので、手術依頼など必要に応じ高次医療機関にご紹介します(ご紹介患者さまは外来精密検査や術前検査までのフォローや退院後の術後検診は当科にて行います)。
産科診療については通常に妊婦健診は行っておりますが、分娩はご希望の分娩施設にご紹介いたします。

総合美容センター長(婦人科)の吉岡保先生は、2019年12月31日をもちまして退任されました。吉岡先生長年に亘り大変ありがとうございました。

診療内容

  • 子宮筋腫:30歳代で30%、40歳代で40%、50歳を越えると50%の人に存在します。できる部位や大きさにより症状が異なりますが、過多月経による貧血や腫瘍による圧迫症状が出ます。
  • 子宮腺筋症:子宮内膜に似た組織が子宮筋層にできる病気です。過多月経や月経困難症を起こします。
  • 婦人科がん:子宮頸部がんや子宮体がんは進行すると不正出血を起こしますが、初期では無症状のことも多いです。卵巣がんも含めて定期的に検診を受けましょう。特に子宮頸部がんはヒト乳頭腫ウイルス感染が原因です。予防ワクチンについてもご相談ください。
  • 月経不順:生理周期がはっきりせず、次の生理がいつ始まるか予測できない。生理が2、3日で終わってしまう。1週間たっても終わらない。生理の量が少ない、もしくは多い。基礎体温のつけ方や読み方がわからない等
  • 月経困難症:生理のとき、下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気などがある。生理中、痛み止めの薬がかかせない。生理のとき、学校や仕事を休まずにいられない等、生理中に身体に違和感がある方は一度ご相談ください。
  • 月経前症候群:下腹部のにぶい痛み。おっぱいのはった感じ。 むくみ 、頭痛 、イライラ感 、怒りっぽくなってしまうなど、生理開始1週間前くらいからこれらのうちどれかの症状が起こり、生理開始とともに改善するのが特徴です。
  • 子宮内膜症:生理中、下腹部痛がひどく、痛み止めを飲んでも効かない。生理時以外にも、生理痛に似た痛みがある。排便の時、もしくは性交時に痛みがある等、あてはまる項目があればご受診ください。
  • 更年期障害:生理不順や、閉経をむかえる頃(平均的に45~55歳)にみられる、のぼせやほてり、イライラや肩こり、頭痛、疲労感、寝つきが悪い、眠れない、耳鳴り、めまい、憂うつな気持ちになるなどの症状。
  • 骨粗しょう症:閉経後にみられる、背中の痛み、腰痛、背中の変型(曲がり)などの症状がみられた場合は骨粗しょう症が疑われます。ただし、これらの症状がみられてからでは遅いので、40歳を過ぎたら一度は検診を受けましょう。
  • 不妊症:妊娠したいのになかなか妊娠しない。妊娠しやすい時期(排卵日)を知りたい。あまりお金や時間をかけずに、妊娠のためにできることがあれば知りたいなど、ご相談ください。
  • その他:生理を早めたい、遅らせたい。避妊法について。思春期の悩み、子宮がん検診など女性の身体のことで気になることはご相談ください。また、すべて予約制となっております。
  • 婦人科腫瘍全般:子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮がん、卵巣がん、その他の婦人科腫瘍・がん
  • 性器脱:子宮下垂、子宮脱
  • 性感染症:トリコモナス膣炎、カンジタ膣炎、クラミジア頸管炎、膀胱炎、骨盤腹膜炎
  • 更年期障害相談:生理不順や、閉経をむかえるころにみられるお悩み。ホルモンのバランスに関係したお悩みなど。
  • 生理不順:生理に関係したお悩み。 生理の周期や、生理中の体調の変化に関することなど。
  • 避妊相談(一部自費診療):低用量ピル(避妊ピル)、緊急避妊、月経移動、ミレーナ
  • 不妊相談(一部自費診療):当院ではタイミング療法まで。人工授精・顕微授精などは行っていません。
  • がん検診(市検診も含む):子宮頸部がん検査、子宮体部がん検査、超音波検査
  • その他:貧血症、外陰部外傷
  • ミレーナ

    ミレーナとは

    ミレーナはレボノルゲストレル除放型IUSの商品名です。
    子宮の中に挿入する避妊リングで、フィンランドで開発され、既に世界では20万人の女性に使用されていす。
    日本には平成19年に導入され、現在は「避妊リング」としての自由診療が行われています。

    ミレーナの特徴は、従来の避妊リングと異なり薬剤添加により、避妊効果を発揮します。
    つまり、ピルの一成分である、プロゲストン「レボノルゲストレル」が子宮の内膜に直接触れることで作用し、子宮内膜を薄くして受精卵が着床するのを妨ぐのです。
    また、この子宮内膜を薄くするという効果が、着目され、子宮内膜増殖症や子宮内膜症、子宮腺筋症といった疾患への臨床応用が期待されています。

    ミレーナの特徴

    ①子宮内膜(生理のときに剥がれ落ちで出血する膜)の成長を抑え、生理の出血を少なくします。生理痛も軽くなります。

    ②血液中にはほとんどホルモンが入りません。低用量ピルやホルモン剤と異なり、血液中にホルモン剤(レボノルゲストレル)の濃度はほとんど上がりません。添加されたホルモンは子宮の周りだけに作用します。

    ③生理がご自分の周期できます。ミレーナは子宮にしか作用しません。生理は軽くなりますが、ご自分の周期で発来します。また、出血する膜自体を退縮させてしまうので、10人に2人の人は生理の出血自体が一年以内になくなるといわれています。
    ただし、出血が無いだけで、生理を起こすような性周期は体の中で保たれています。(排卵もします。)

    ④妊娠しません。着床に必要な、子宮内膜が退縮するため、着床がおこらず妊娠しません。避妊率は99.9%で、ピルのように飲み忘れによる失敗がありません。

    ⑤更年期もご自分のペースでやってきますミレーナには更年期を起こすような作用はありません。生理がなくなっても、ホルモンのバランスは変わらないので、更年期はそれぞれご自分のペースでやってきます。(ミレーナによる薬剤性の更年期はありません)

    ミレーナの副作用

    ①脱出してしまうことがあります。子宮内部のかたちのゆがみや変形があると脱出してしまうことがあります。

    ②挿入後に痛みが続くことがまれにあります。必ず医師に相談してください。

    ③挿入後、1ヵ月〜3ヶ月は断続的に出血が続きます。その量もひとそれぞれです。これは薬剤の効果なので心配はいりません。

    ※ミレーナによる体重増加作用はありません。

    ミレーナの挿入方法

    ミレーナは産婦人科の外来で、子宮の中に挿入してもらいます。
    従来の避妊リングと同じく、麻酔などは基本的には行いません。
    外来で、大体5分くらいで挿入が終わります。子宮の中に挿入するときは、多少痛みが伴います。
    痛みは、子宮の入り口を把持するときに引っ張られる感じがあり、その後子宮にミレーナを入れるときに痛みます。
    痛みは人によってさまざまですが、痛みを感じる時間は数秒です。

    ミレーナが正位に挿入されているかどうかの確認方法は、経膣超音波法でも確認できますが、個人的には骨盤部単純レントゲン法をお勧めいたします。
    ミレーナ本体には硫酸バリウムが付加されており、エックス線に映ります。
    ミレーナのT字のアームが子宮の中できれいに開いていれば、正位に挿入できていると確認できます。

    医療設備

    超音波診断装置・コルポスコープ・胎児心拍監視装置・MRI・CT・X線装置・骨密度測定装置・マンモグラフィー

    外来診療担当表

    午 前 植田敏弘
    塩田充
    植田敏弘
    ~16:00
    光井行輝
    植田敏弘 植田敏弘
    ~16:00
    光井行輝
    午 後 植田敏弘
    塩田充
    植田敏弘
    ~16:00
    光井行輝
    植田敏弘 植田敏弘
    ~16:00
    光井行輝

    医師紹介

    植田 敏弘(うえだ としひろ)

    卒業年 昭和61年卒
    役職 婦人科 部長
    専門分野 婦人科内分泌学
    資格・専門医・ 所属学会
    • 医学博士
    • 日本産科婦人科学会専門医
    • 検診マンモグラフィ読影認定医
    • 日本医師会認定産業医
    • 乳がん検診超音波検査実施・判定医
    診察日 月・火・木・金(午前・午後)

    光井 行輝(みつい ゆきてる)

    卒業年 昭和55年卒
    役職 平成脳ドックセンター 検診部長
    専門分野 婦人科一般・内分泌ホルモン・生殖免疫・性病
    資格・専門医・ 所属学会
    • 医学博士
    • 日本産科婦人科学会専門医
    • 母体保護法指定医
    診察日 火・金(午後)

    非常勤医師(50音順)

    塩田 充(しおた みつる)(非常勤)

    役職 川崎医科大学 婦人科 教授
    専門分野 婦人科腫瘍 婦人科手術 内視鏡手術
    資格・専門医・
    所属学会
    • 医学博士
    • 日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医
    • 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・認定医
    • 日本臨床細胞学会細胞診専門医・指導医
    • 日本産科婦人科内視鏡学会認定腹腔鏡技術認定医
    • 日本内視鏡外科学会技術認定医(産科婦人科)